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第61回

Archer. の白青赤コントロールをリプレイ!

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第61回:Archer. の白青赤コントロールをリプレイ!

 こんにちは、鍛冶です。

 この週末は、オークランドでスタンダードのグランプリが開かれました。

 MacMurdo's Opponents Get Their Pineapple Lumps(英語イベントカバレージ)

 Top8デッキリストから新環境の解析が着々と進んでいることが伝わってきますね。

 今回優勝したのは、Walker MacMurdoの4色リアニメイト。『アヴァシンの帰還』が発売する前にリプレイした「Frites(5色リアニメイター)」のリメイク版のアーキタイプです。

 第32回:CryptCamの「Frites(5色リアニメイター)」をリプレイ!



 ミラディンの傷跡ブロックの退場でフィニッシャーの《大修道士、エリシュ・ノーン》や《ワームとぐろエンジン》は失いましたが、戦場に多大な影響を与える《静穏の天使》、《スラーグ牙》を得て復活を遂げました。


 また、《根囲い》の追加となるインスタント呪文の《忌まわしい回収》も加わり、墓地を肥やしていると勝手に《未練ある魂》や《信仰無き物あさり》、更には《堀葬の儀式》までもが揃ってしまいますね。

 このデッキについては来週詳しく触れたいと思いますので、この辺で。

 また、この大会の3位に日本人が入賞していますが、このSakaiさんは元々マジックを日本でプレイしていて、過去に日本選手権にも出場していました。

 ですが現在はニュージーランド在住の「Occupation: Student」と、英語を勉強しながら異国の地でこのゲームを楽しんでおられるようです! こういうところがマジックのいいところですね。

Yoshitoki Sakai
グランプリ・オークランド2012・3位 / スタンダード


 初日全勝の彼のデッキについても近いうちに触れたいと思います。

今週のリプレイ!

 さて、今週は久しぶりにスタンダードのリプレイ!

 扱うデッキは、第59回でも紹介した「What's Happening?」から、デイリーイベントを4-0していたArcher.の白青赤コントロールです。

 ちなみに、皆さんこのアカウント名に見覚えってありますか?

 実は、《戦隊の鷹》を青いデッキに入れ「Caw-Blade」の原型を作った、お馴染みの「週刊デッキ構築劇場」でも最大リツイート数を誇るあの人なんですね。




 構築劇場では凄く派手だったり、見たこともないデッキを紹介してくれることが多いのですが、この75枚のリストは案外普通?

 いえいえ、細部のシナジーもあり、カード同士で自然と優位が築けるようになっていると、こだわりを感じました。


 例えば、通常の青白では《修復の天使》のお供に《瞬唱の魔道士》を大抵の人が選んでいますが、このデッキでは《ボーラスの占い師》なので、相手の《火柱》を無効化させつつ、4ターン目に明滅する対象としてみなすことができるようになります。

 同じ2マナの戦場に出た時の効果を再利用するシナジーの話ですが、必要なマナが少なくなる点に着目したのでしょう。


 さらに、そのマナの確保を手助けする《巻き直し》も、土地が並び余裕ができてくれば積極的に《スフィンクスの啓示》へと繋げるカードとしても見立てることができます。

 これはまるで《暗黒の儀式》と《精神錯乱》のコンボのような、テンポをアドバンテージに変換する良い方法といえるでしょう。

 除去呪文も中途半端な火力ではプレイヤーに対して唱えてもダメージが足りないことも多く、コントロール相手には無駄カードになりがちですが、瞬速持ちの天使に、追加のフィニッシャーである《小悪魔の遊び》を1枚入れることでライフを減らすことへ緊張感を持たせています。

 たとえライフが10あっても、一撃死する可能性を考慮してゲームの相手をするのは非常に疲れそうですね。

 さらに、このデッキの優れている点はサイドボードに《イゼットの静電術師》を採用できることにあります。


 現環境には《未練ある魂》の1/1スピリット・トークンや、《アヴァシンの巡礼者》に《東屋のエルフ》といったいわゆるマナクリーチャーがあふれており、《教区の勇者》を使った人間デッキには特に、《スレイベンの守護者、サリア》や《栄光の騎士》、《リーヴの空騎士》といったタフネス1が大量に含まれているので撃ち落とし放題!


 しかも、自身が速攻を持っているので《修復の天使》を絡めれば瞬間的に2ダメージを与えることも可能で、対戦相手の《修復の天使》とのにらみ合いを制することも容易です。

 また、打ち消せない《ロクソドンの強打者》も《灼熱の槍》との合わせ技で破壊できますし、なぜかタフネスが3もあるのでブロッカーにもなってしまいます。

 メインボードに進出するのは難しいかもしれませんが、要注意カードですね。

 それでは実際に動画でゲームを観てみましょう!

Game 1 vs. 白緑黒リアニメイト(メインデッキ)

0:00

 ゲームのサンプルには持って来いの理想的な初手だ。カウンターにクリーチャー、そして3色あっている土地もバランスがいい。

 《神聖なる泉》があると基本土地タイプが揃うので、《硫黄の滝》も《断崖の避難所》もアンタップインするのはやっぱり強いね。

0:49

 最初の《ボーラスの占い師》の誘発能力はハズレを引いたが、気にせず対戦相手の《遥か見》からの行動に、しっかり《巻き直し》を構えておこう。

 《スラーグ牙》でもなんでもOK!

1:10

 まさに教科書通りな展開で、《巻き直し》で《スラーグ牙》を打ち消し、起こした4マナから繋ぐ《修復の天使》。

 誘発した《雲隠れ》な能力で、しっかり《小悪魔の遊び》を回収だ。

 そしてここからライフを攻める!

1:45

 マナ加速して重たいカードを連打する対戦相手のデッキだが、そんな相手にこそ効果的なカウンター呪文。

 《堀葬の儀式》にフラッシュバックが付いていようが関係なく、元祖フリースペルの《巻き直し》で打ち消し、エンドに《熟慮》と《灼熱の槍》。

2:35

 ここまでテンポよく行動できれば、相手は後手に回ってライフを守る他ない。

 《スラーグ牙》をリアニメイトできる状況でも、《修復の天使》を出さざるをえない。

 しかし、こちらには火力呪文が余っているのだった。

Game 2 vs. 黒赤緑(サイドボード後)

0:00

 土地にちょっとだけ不安を感じるが、このデッキは26枚入っており、しかも後手。

 白マナが必要な場面も遠そうだし、最悪2マナで止まっても何とかなりそうなのでこれをキープした。

0:32

 すぐに《ボーラスの占い師》を出したい気持ちに駆られるが、ここは我慢。

 《高原の狩りの達人》は打ち消せないが、せめて《灼熱の槍》のマナは残そう。

 1点クロックよりも、少ないマナの保険にあてようとの判断だ。

0:53

 環境が変わり、評価の激変した《スラーグ牙》だが、カウンターで対処すれば問題ない。

 《遥か見》で加速された分のマナ差は、打ち消し呪文と打ち消す呪文のマナ差で覆えばOK。

1:17

 何とか順調に4マナまで来れたので、《高原の狩りの達人》に《巻き直し》は温存し、《灼熱の槍》+《ボーラスの占い師》で対応しよう。

 もしこれに失敗したとしても、白マナを引けさえすればライフは帰ってくるし、適当な火力でもトークンを対処できる。

 今大事なのは、もう一枚の《スラーグ牙》へのケアだろう。《熟慮》もあるしね!

1:39

 5枚目の土地に《雲散霧消》が引けたので、予定を繰り上げての《ボーラスの占い師》。

 ここで2枚目の《スフィンクスの啓示》が確保できたので、一発目は3~4枚のドローで土地を伸ばす目的で唱えることになりそうだ。

 徐々にゲームをコントロールしてきた感じがするぞ。おっと、1/3は《突然の衰微》!

2:16

 ここで置く土地は《蒸気孔》でタップインの方が良かったかもしれないが、《巻き直し》+《スフィンクスの啓示》X=3を狙って《》を置いた。

 対戦相手の前のターンは《遥か見》と息切れ感が漂っているので、そろそろ仕掛け時だろう。

 ただ、《ラクドスの魔鍵》は《巻き直し》ではもったいないと《否認》し、《僻地の灯台》でドローしたカードが幸運にも《巻き直し》と、若干動きが歪になってしまった。

3:03

 気を取り直して、X=3で《スフィンクスの啓示》をキャスト。

 このタイミングで相手が動けないということは、土地、クリーチャー除去を抱えているパターンくらいだろう。

 手札の《修復の天使》を囮に、2枚目の《スフィンクスの啓示》へ向けた準備、つまり相手のリソースを引き出して、自分の手札を上手く消化させていこう。

3:58

 ここからは予想通り、《修復の天使》への集中砲火だ。

 だが、こっちも想定内のことなので、余分なカウンター呪文で応戦したい。これで対戦相手の手札は0枚!

4:42

 トップデッキ《殺戮遊戯》と、ちょっと面倒なことになったが、ここは迷わず全力でマナを《スフィンクスの啓示》に注ぎ、5枚ドロー!

 カード名の指定は《修復の天使》だったが、タイミングよく《小悪魔の遊び》を引き込み、後は時間の問題!



 いかがでしたか?

 この動画を撮っている際、なんだかインベイジョンの頃のトリコロール、白青赤のコントロールを思い出してしまいました。

 昔は《吸収》で時間を稼ぎ、《嘘か真か》で土地を並べ、《ゴブリンの塹壕》。細かくダメージを稼ぎ、トドメの《ウルザの激怒》をキッカー!てな感じでしたね。

 最初に触れたグランプリ・オークランドTop8の《聖トラフトの霊》を使って攻めるカタチではなく、防御的なものが好きな方にはとてもおすすめですよ。

 それではまた来週!



☆今週のイベント・インフォメーション!

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 Magic Onlineの最新情報・イベント結果・デッキリストがわかる公式情報ページはこちら!(リンク先は英語)

 What's Happening?

 ※以下の時刻はすべて日本時間です。

マジック・オンライン プロツアー予選:ギルド門侵犯

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 来年2月15-17日に開催されるプロツアー「ギルド門侵犯」。予選は、オンラインでも参加できます!

 マジック・オンラインでは、9月8日から12月17日までの期間に予選が開催されます。形式はシールド・デッキです。スケジュールとイベントのルールの詳細は、以下をご覧ください。

開催スケジュール・フォーマット
開催日 開始時刻 フォーマット
11月12日 AM 0:00 ラヴニカへの回帰シールド
11月18日 AM 10:00 ラヴニカへの回帰シールド
11月19日 AM 4:00 ラヴニカへの回帰シールド
11月24日 AM 4:00 ラヴニカへの回帰シールド
11月26日 AM 0:00 ラヴニカへの回帰シールド
12月3日 AM 0:00 ラヴニカへの回帰シールド
12月10日 AM 4:00 ラヴニカへの回帰シールド
12月17日 AM 0:00 ラヴニカへの回帰シールド

開始時間・フォーマット: 上記スケジュールをご参照ください。

開催場所: 「Scheduled Events room」

参加費: 30チケット

プロダクト: マジック・オンラインから必要なブースターパック6個が提供されます。

参加人数: 33人~768人

イベント時間: 各イベントでは参加者数に応じた回戦数のスイスラウンド、各ラウンド50分で行われます。Top8ではブースタードラフトとデッキ構築の後、シングルエリミネーション3回戦が行われます。

賞品: トーナメントの最終順位に基づいて配布されます。ブースターパックの種類は、そのイベントの時点でMagic Onlineで利用可能なマジック:ザ・ギャザリングのセットからウィザーズ・オブ・ザ・コースト社によって選ばれたものになります。

順位 賞品 QP
優勝 プロツアー「ギルド門侵犯」の参加権利
プロツアー「ギルド門侵犯」 チャレンジの招待
ブースターパック 48個
6
準優勝 ブースターパック 48個 5
3,4位 ブースターパック 36個 4
5-8位 ブースターパック 24個 3
9-16位 ブースターパック 12個 0
17-32位 ブースターパック 6個 0
33-64位 ブースターパック 3個 0
65-128位 ブースターパック 2個 0
129-256位 ブースターパック 1個 0

プロツアー予選への参加資格 プロツアー予選がクラッシュしてしまった場合について プロツアー「ギルド門侵犯」 チャレンジ

 以上につきましては、第54回の記事をご参照ください。

 さらに詳しい情報につきましては、英語記事「Magic Online Pro Tour Gatecrash Qualifiers」をご覧ください。

Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 11

 MOCSはシーズン11が間もなく終了! チャンピオンシップは新形式、ラヴニカへの回帰・ブロック構築で行われます。

MOCS-QP-11

QP獲得期間:10/10~11/7(ダウンタイムまで)

プロモカード:《支配魔法》(新イラスト)

チャンピオンシップ 開催日時:11/11(日) AM 4:00

チャンピオンシップ 形式:ラヴニカへの回帰・ブロック構築

Magic Online Championship Series(MOCS) - シーズン 12

 そしてシーズン12が今週スタート! レギュラー開催ではこれが最終シリーズとなります。

MOCS-QP-12

QP獲得期間:11/8~12/5(ダウンタイムまで)

プロモカード:未定

チャンピオンシップ 開催日時:12/9(日) AM 4:00

チャンピオンシップ 形式:未定

 詳しくは、英語記事「2012 Magic Online Championship Series」をご覧ください。

 それではまた来週!

※参加人数によるラウンド数

参加人数 ラウンド数
8 3
9-16 4
17-32 5
33-64 6
65-128 7
129-226 8
227-409 9
410人以上 10
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